ラードの海に溺れて

めし、酒、本、映画

仕事

トリスウイスキーのロック

ルバイヤートという、ペルシアの四行詩集がある。 11世紀に、オマル・ハイヤームというペルシア人の男が自費出版で出した詩集だ。古本屋のワゴンセールで投げ売りされていたものをフィッツジェラルドが見出して、そしてそれがイギリス近代文学に影響を及ぼし…

解像度(あるいは半可者の挽歌)

また職が変わった。 それまでは客先から委託を受けて無形商材を売る営業代行だった。会社で抱えているプロジェクトは様々だが、私が担当していたのは某IT企業での新規営業だった。不調だった時期はあるが、上司にも同僚にも恵まれていた。向こう三年は辞める…

働きながら酒を飲むことについて

お題「わたしの仕事場」 p-shirokuma.hatenadiary.com 拝読した。 一応スーツ着て営業をやっていた自分も遂にリモートワークと相成った。普段何の気なしに使っていたオフィスの椅子が実は数万する、ということに気付かされた。オフィスの机がとある理由から…

地の底に身を置いて

1 職場で酒を飲んでたのがバレて店長に激詰めされたり、バイトの女子高生に告白して断られ、挙句の果てにはその子が逃げるように退職していってしまうたびに、自前のスミス・アンド・ウェッソンのロゴが入った折り畳みナイフを研いでは自分の腕を切り刻み、…

仕事の振り返り

今の仕事に就いてから、半年と少し経った。 今やっていることは、ざっくり言うと新規開拓営業だ。商材を具体的に言うと特定されかねないのでそこは想像に委ねるけれど、「営業」と耳にして普通の人がイメージするような内容で基本的には間違いない。ネガティ…